本記事では、返還免除獲得した私が奨学金返還免除の申請方法&評価基準を紹介します。
奨学金返還免除って難しいの?
評価基準って何?
学会発表は何回必要なの?
今回は、そんな疑問に答えていきます。
大学院生のうち、50%の学生が奨学金をもらっています。
そんな奨学金の中でも、日本学生支援機構の第一種奨学金は、業績次第で返還免除のチャンスがあります。
せっかく返還免除のチャンスがあるなら挑戦したい。
そんなあなたも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
- 奨学金返還免除の申請方法
- 評価基準
- 必要な学会発表の回数
を解説します。
私も早稲田理工で
学会発表3回で
半額免除を
勝ち取りました!
本記事を読めば、奨学金返還免除の申請方法と評価基準がわかります♪
奨学金の返還免除を狙っている。
そんなあなたにおすすめの記事です。
それではさっそくいきましょう!
✓ 本記事を書いた人

奨学金|どんな種類がある?
まず奨学金はどんな種類があるかを説明します!
奨学金とは、大きく「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」に分類されます。
それぞれの特徴は下記の通りです。
給付型奨学金
・返還義務なし
・対象者は経済的に援助が必要な学生
・または学業が非常に優秀であること
貸与型奨学金
・返還義務あり
・有利子と無利子の2種類あり
・繰り上げ返済が可能な奨学金もあり
奨学金|返還免除とは
多くの学生は
日本学生支援機構の
貸与型奨学金を利用します!
日本学生支援機構には第一種(無利子)と第二種(有利子)の2種類の奨学金があります。
そのうち第一種貸与型奨学金(無利子)には、返還免除制度があります。
優れた研究業績を残したと認められた学生は、奨学金の返還免除されます。
奨学金|返還免除対象者とは
第一種貸与型奨学金の受給者は、
誰でも返還免除申請できます!
返還免除者の人数は日本学生支援機構HPにて公開されています。
令和2年度 大学院第一種奨学金における特に優れた業績による返還免除の認定
貸与終了者数 | 返還免除者数 | 全額返還免除者数 | 半額返還免除者数 | |
修士課程 | 20,412 [人] | 6,102 [人] | 1,374 [人] | 4,728 [人] |
割合 | 100 [%] | 29.9 [%] | 6.7 [%] | 23.2 [%] |
返還免除者の割合は上位3割です。
大学で推薦されるとほぼ免除決定です。
返還免除なし:半額免除:全額免除 = 7 : 2 : 1 です。
上位1割に入れば全額免除も狙えます。
この制度の重要なポイントは、
全国ではなく
学内で上位3割に
入れば良いことです!
ライバルが大学内だけで、大学によってはチャンスがあります。
逆に、有名大学だと、半額免除でさえ難しくなる可能性もあります。
奨学金返還免除|申請方法とは
返還免除の申請フロー
・10月~12月:奨学金返済用の銀行口座を指定
・01月~02月:大学に申請書類を提出
・03月~04月:大学内で推薦者を決定
・05月~06月:日本学生支援機構から結果連絡
返還免除の申請は、
1月~2月です!
教授の推薦書も必要なので
早めに準備しましょう!
奨学金返還免除|評価基準とは
日本学生支援機構が定める評価基準
1.学位論文その他の研究論文
2.大学院設置基準第16条に定める特定の課題についての研究の成果
3.大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
4.著書、データベー スその他の著作物(1及び2に掲げるものを除く)
5.発明
6.授業科目の成績
7.研究又は教育に係る補助業務の実績
8.スポーツの競技会における成績
9.ボランティア活動その他社会貢献活動の実績
特に重要なのは、以下の3項目です
1.学位論文その他の研究論文
6.授業科目の成績
7.研究又は教育に係る補助業務の実績
・項目1は、学位論文・学術論文・学会発表が該当します。
・項目6は、大学院の学業成績が該当します。
・項目7は、TA/RAの業務実績が該当します。
私も1,6,7をアピールして
半額免除を勝ち取りました!
奨学金返還免除|半額免除を勝ち取った私の実績とは
項目1:学位論文その他の研究論文
学位論文その他の研究論文
・学位論文:1報
・学術論文:0報
・学会発表:10報
学位論文は必須なので
ここでは差がつきません!
私は学会発表で
アピールをしました!
学会発表をアピールポイントするときのポイントは、下記です!
学会発表のアピールポイント
ポイント1:評価は国際学会 > 国内学会
ポイント2:自分が著者の学会発表のほうが評価される
ポイント3:ポスター発表よりも口頭発表のほうが評価される
ポイント1:評価は国際学会 > 国内学会
学会発表の評価は、国際学会のほうが高く評価されます!
私は、学会発表10件を申請書に記載しました。
そのうち2件が国際学会、8件が国内学会でした。
国際学会を積極的にアピールしましょう!
ポイント2:自分が登壇者の学会発表のほうが評価される
自身が著者の講演ほうが評価されます。
しかし、共著者の講演も評価がゼロではありません!
私は、著者で3件、共著者で7件を申請しました!
共著者がアメリカ有名学会で1st Prizeを2回獲得しました。
学会発表で表彰を受けた件があれば、積極的にアピールしましょう!
ポイント3:ポスター発表よりも口頭発表のほうが評価される
学会発表には口頭・ポスターの2種類の発表形式があります。
基本的には、口頭発表の方が高く評価されます。
ポスターか口頭発表なら口頭発表を積極的にアピールしましょう!
学位論文その他の研究論文 申請内容まとめ
私は下記の内容で
申請しました!
ポイントを押さえて
しっかりと
アピールしましょう!
No. | ポイント1 | ポイント2 | ポイント3 | 表彰 |
1 | 国際学会 | 共著者 | 口頭発表 | 1st Prize獲得 |
2 | 国際学会 | 共著者 | ポスター発表 | 1st Prize獲得 |
3 | 国内学会 | 著者 | 口頭発表 | |
4 | 国内学会 | 著者 | 口頭発表 | |
5 | 国内学会 | 著者 | 口頭発表 | |
6 | 国内学会 | 共著者 | 口頭発表 | |
7 | 国内学会 | 共著者 | 口頭発表 | |
8 | 国内学会 | 共著者 | 口頭発表 | |
9 | 国内学会 | 共著者 | 口頭発表 | |
10 | 国内学会 | 共著者 | 口頭発表 |
項目6:大学院の学業成績
大学院の学業成績も
大きなアピールポイントです!
私は、全取得単位30単位のうち、A+28単位、A2単位でした。
GPA 3.93です!
大学院の授業は、まじめに取り組めばA+を取ることは難しくないです。
ぜひあなたも、奨学金のためにも、せめてGPA3.8は取っておきましょう!
項目7:TA/RAの業務実績
TA業務もアピールの仕方で
十分評価されます!
一般にTAは、ほとんどの大学院生が経験するので、あまり高く評価されません。
しかし、担当した授業によっては評価されます。
私は、機械力学の授業で難しい内容も多い授業が担当でした。
そのため、教科書の問題以外にも独自の課題を作成し、学生が理解できるよう熱心に指導しました。
このような内容でも十分にアピールになります!
TAを経験した人は、積極的に申請書に書きましょう!
参考までに、申請書で教授に推薦書を書いていただいた内容を紹介します!
モノは良いようです!
アピールできることは、積極的にアピールしましょう!
申請者は、学部1年生対象の授業○○において、ティーチングアシスタントとして教育に関わる補助業務に携わった。
機械力学の授業であり難しい内容も多く、授業に付いていけない学生が多かった。
そのため申請者は、教科書の問題以外にも独自の課題を作成する等、学生が理解できるよう熱心に指導を行っていた。
TA業務を通して申請者の指導力の高さを実感すると共に、将来指導者として活躍が非常に楽しみである。
まとめ
最後にまとめです。
今回は【早稲田】大学院生|奨学金返還免除|申請方法は?評価基準は?学会発表は何回必要?を解説しました。
奨学金返還免除って難しそう。
そんな不安はもつ必要はありません!
しっかりとポイントを押さえつつアピールをして、返還免除を勝ち取りましょう!
奨学金返還免除申請のポイント
1. 日本学生支援機構の第一種貸与型奨学金(無利子)には、返還免除制度がある
2. 返還免除者の割合は、上位3割もある
3. ライバルは全国ではなく大学内で、チャンスがある
4. 1月~2月に大学に申請書類を提出する
5. 学会発表(国際学会&著者&口頭発表)でアピールすると良い
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